軽トラなどで人気なのが、荷台のカスタマイズです。特にトラックの幌はデザイン性と利便性の両方をカスタムできることから、取り入れている人もいるのではないでしょうか。しかし、構造変更を伴う改造は認められないため、注意が必要となる場合もあります。
この記事ではトラックの幌は車検に通るのか、構造変更の基礎と注意点について詳しく解説します。
トラックの幌は車検に通る?
日本では、道路を走行する車両に「道路運送車両法」が適用され、自動車が常に安全な状態に保たれている必要があります。中でも、車両の構造には厳しい基準が定められており、他にも装置の安全性や耐久性、環境への配慮など「保安基準」を守らなければならないのが普通です。
保安基準を満たさないと違法改造車とされ、車検には通りません。トラックの幌を取り入れる場合も道路運送車両法に抵触する可能性があるので、十分に気を付けておきましょう。
構造変更の基礎
構造変更の基礎については、以下をご参照ください。
- 重さが一定の範囲を超えていないか
- 高さが一定の範囲を超えていないか
- ボルト止めせず簡単に取り外しできるか
以上3つの点は、車検前に確認しておきましょう。
重さが一定の範囲を超えていないか
トラックで幌を装着したまま車検に通すためには、重さが一定の範囲を超えていないか確認する必要があります。重さが規定を超えていると安全走行できないと判断されるため、注意が必要です。
しかし、一般的なカスタマイズであれば規定を超えることはあまりないので、普通に取り入れる分には心配ありません。
高さが一定の範囲を超えていないか
トラックの幌を装着したまま車検に通すためには、高さも一定の範囲を超えていないか確認する必要があります。高さも規定を超えていると安全走行できないと判断されるので、注意が必要です。
ただし、基本的にカスタムの基準については車種によって変わるため、不安であれば愛用している車種ごとに調べておくと安心ではないでしょうか。
ボルト止めせず簡単に取り外しできるか
トラックの幌は、簡単に取り外しができれば車検に通ります。一方、ボルトなどで固定している場合は前述の構造変更に該当する可能性があり、安全に走行できることを証明するのが難しいです。
どうしてもスムーズに通したい場合はやや手間ですが、一度取り外してから申請を行い、無事に修了してから再度取り付けるのが良いでしょう。
車検の注意点
幌付き軽トラ構造変更の規定を超えてしまう可能性があり、条件を満たしていない場合は別途手続きが必要となります。構造変更を伴う場合は自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料・申請書などで別途費用が必要となるため、十分にお気を付けください。
他の自動車とは異なり2回目以降は1年ごとに車検が必要となるので、もしトラックに幌を装着する場合は構造変更範囲内で行うようにするのが望ましいです。
仮に、検査に通らなかった場合は道路を走行できなくなります。仕事などで使用している場合は、必ず検査に通るよう準備が必要です。
まとめ
幌付き軽トラで車検に通したい場合、重さが一定の範囲を超えていないか、高さが一定の範囲を超えていないか、ボルト止めせず簡単に取り外しできるかをご確認ください。
通常は構造変更の規定範囲内であれば、問題なく検査に通ります。しかし、重さ・高さが規定を超えていたり、ボルトで幌を固定したりしていると検査には通らないため、十分に注意が必要です。
まずは所有している車種がどのような構造なのかを確認し、問題なく通るように設計しておくのが安心でしょう。また、簡単に幌を取り外すことができる軽トラ用の幌セットを販売している専門業者もあるため、併せて検討してみるとよいかもしれません。